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映画「かん天な人」「てんせいな人」を始めACT FACTORY TOPIXの作品情報、米田隆司、Park Sinhoの主張、メッセージなどをお知らせします。
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奈良の金ぴか職員といい、京都のある部署の職員連中といい、公僕の信頼が地に堕ちる昨今ですが、腐敗の伝統は何十年も前からあったみたいです。その原因を限定はしませんが、ある構図が見えてくるような気がします。

-学生時代のゼミ講習-


 奈良や京都で、縁故採用された公務員が目に余る不祥事を繰り返していたという報道にあきれた方も多いと思います。自分も「そういえば」という話を思い出しましたので、ご紹介させていただきます。

 自分の学生時代といえば、総連ばりばりの思想に染まっていて、いっぱしの活動青年を気取っていたようなところもありましたが、プロ市民のようにそれさえすればいいという「おめでたい身分」ではありません。法学部に在籍する一学生であることには変わりなく、単位を落とすと「留年」という事態が容赦なく訪れてきます。特に自分は、短期大学部から編入したため、取得しなければならない単位は400弱もありました。にも関わらず、3年次のテストの結果は厳しいものとなり(採点も甘くなかった)、不覚にも不可をいっぱいいただき、4年次に持ち越した単位はなんと380くらいにもなってしまったのです(いいわけはしませn。すべて自己責任です)。
 そういうわけで、同級生達が最後の学生生活を満喫している中、あるいは就職活動に全力投球している中、自分は毎日大学に行かなければなりませんでした。

 さて4年では、ゼミが必修です。いろんな分野のゼミがありましたが、法学部の教授は全員厳しくて、学生に膨大な論文を提出させているようでした。不足単位てんこもりの状況で、そのような追い打ちをかけられると、翌年の卒業が不可能なのは火を見るより明らかだったので、さてどうしたものかいろいろ考えました。

 数あるゼミの中に、3年次に英書購読でお世話になった教授が受け持つ「地方公務員法」がありました。本来、自分には縁もゆかりもない法ですが、その教授に面識があり、その温厚な人柄も知っていたので、事情を話せば分かってもらえると思い、相談しました。すると、教授は「私のゼミは、公務員になりたい人のためのゼミです。論文提出もありませんし、単位取得を厳しくするつもりもありません」と答えてくれました。ただ留年したくないという、いささか不純な動機ではありましたが、教授に履修を希望し、ゼミ生になりました。

 ことの是非はともかく、その教授は本当にいい方でした。卒業成績は優でした。自分の個人的な都
合(総連の集会等)で出席しなかったこともあったのですが、そういうことは、一切気にせず、高成績をつけてくださったことには感謝感激です。

 さて、このゼミでそれなりに楽しく学んでいた時期、信じられない事実を知ることがありました。以前お話ししたように、自分は大阪の同和地区に住んでいました。当時、その地区には地方公務員が多数おり、そのほとんどが、解放同盟の強い推薦で採用されていました。自分の知っている高校中退の地区出身者が、大阪府下の中核都市の職員になっていたのです。同じ地区出身の知人に確認したところ、それは事実でした。そして、付け加えて説明されたことに腹を抱えて笑ってしまいました。

 話によると、なんでもその職員は、職場では「足し算引き算もろくにできない、漢字もほとんど読めないのに、よく公務員になったやつ」として有名だったそうです。また別の市に採用された者は、職務怠慢で喧嘩っ早く、職場の同僚にも相当な迷惑をかけているとのことでした。こちらは中退こそしていませんが、大阪府下では違う意味で有名な私立高校の卒業生で、「正規ルート」では間違っても公務員になどなれるはずもない者です。それが、市役所の窓口業務をしたのですから、他の一般公務員試験でがむしゃらに勉強し、やっとの思いで採用された者は、どうにも納得できなかったことでしょう。

 せっかくなので、彼らについて、レポートをまとめ、ゼミで発表したところ、教授は激高し、その顔色はみるみる変わりました。しかし、自分の住んでいる地区が「同和地区」であることを説明すると、憤慨しながらも「歴史的に差別され、さげすまされた人々だから、現在の行政で少しでも優遇できることがあればそうしないわけにはいかないのかなあ……」と力なくいいました。

 どんな境遇の人間であろうとなかろうと勉強し試験に合格すれば公務員になれます。また、解放同盟の強い推薦で、公務員試験に合格し、公務員になることもできます。問題は多々ありますが、利用できる制度や慣習を利用して、公務員になりたいという者が、公務員の職につくとは、それはそれでかまわないと思います。

 ただ、ひとこと上記のようなあほんだらにいいたいことは、「一般的な学力、教養も殆どなく、協調性もないやつは、自ら公務員を辞職してもらいたい」。ただそれだけです。
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事務局代表兼脚本担当
古賀大造名で出演もしています。
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