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★映画「てんせいな人 小さき命の重きもの」
概要:
一昨年公開した映画「かん天な人」は、映画の題材として、北朝鮮や 在日朝鮮人組織の問題を取り上げ、ネットを中心に衝撃と驚きを持って迎えられた。世界初の試みというのは大げさではない。これまで日本の エンターテインメントの世界では、あり得なかったことである。
その「かん天な人」に続く作品が「てんせいな人 小さき命の重きもの」である。
前作の続きのようで続きでない、しかしあきらかに前作の結末がどのように展開するかを淡々と描く。これは北朝鮮による拉致事件、北朝鮮の人権問題が、誰の目から見ても理不尽極まりないことを表すことでもある。
前回題材として選んだ北朝鮮や在日朝鮮人組織の問題は、作者達の予想を超えた規模と速度で社会に浸透し、人々の認識を変えた。映画「かん天な人」も「問題作」から「入門作」になった感がある。こうした社会情勢の変化が、再びこのテーマの作品を制作する動機となった。
「てんせいな人 小さき命の重きもの」では、自殺を思いとどまった荒木勝龍のその後の活躍と、藤原武雄の魂の運命を中心に物語は進む。今回も北朝鮮や在日朝鮮人組織の問題を取り上げて行くが、特に拉致事件に言及するシーンを多く取り入れているのが特徴である。拉致事件こそ「小さき命の重きもの」を踏みにじる行ないであり、すべての問題の根源を併せ持つと言ってもよい。その中で、「小さき命の重きもの」の大切さ、それを踏みにじることのおろかさを汲み取ってもらえれば幸いである。
また、「かん天な人」同様、本作品も本来の姿は娯楽作品であり、まずは娯楽作品としてストーリー展開を楽しんでいただきたい。
あらすじ:
最後の最後で難を逃れた荒木は再び政治家として、戦うことを決意する。その行動力は以前にもまして大きくなり、世論のバックアップもあって、荒木はいっそう自身の信ずる道を邁進していくのだった。念願の在日特措法は、まだ議論中ではあるが、その活動範囲も北朝鮮関連の問題にとどまらず、日韓問題、在日特権問題にまで足を踏み入れる。特に拉致問題に対する荒木の取り組みは、社会の絶大なる支持を集める。保守勢力や在特会などの市民団体と広く連携し、その活躍がネットに流れない日はないくらいだ。
一方平の失敗により、消える運命になるところだった藤原は、平がミスを犯しながらも、結果として荒木の自殺を阻止できたため、特例として再チャレンジするか、一般の魂と同じように転生するかいずれかを選ぶよう天国のカウンセラーから通達を受ける。この結論が出るまで3年以上の時間が流れていたらしい。しかし藤原はもう充分であると固辞。ただ最後に荒木がその後どうなったかを見たいと申し出る。願いは聴き入れられ、その後の荒木の活躍を見る。活躍する荒木の姿に藤原は感動する。
そして神様は、来生にちょっとしたサプライズをつけた。