映画「かん天な人」「てんせいな人」を始めACT FACTORY TOPIXの作品情報、米田隆司、Park Sinhoの主張、メッセージなどをお知らせします。
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じつは、在特会発足集会で、山野車輪氏とちらっとお会いすることができました。当日楽屋裏でお会いできたときはものすごくうれしかったのと同時に、パネルディスカッションで上がりまくった姿を見られたのかもという恥ずかしい気持ちが入り交じり、いろんな意味で舞い上がっておりました。さて、山野氏といえば、いわずと知れた「マンガ嫌韓流」の作者で、特定アジア諸国に遠慮がちだったメディアに激震を与えた方のお一人です。
もちろん「マンガ嫌韓流」が、革命を起こしたわけでもなんでもなく、山野さんご自身がそうであったように、在日の興味、韓国を始めとする特定アジア諸国への素朴な疑問をあらゆる手を使って地道に調べてきたひとり一人の努力の積み重ねの結果といえると思います。
我々も「かん天な人」を、嫌韓ブームに乗って即興でつくったわけではなく、以前からこの問題を取り入れた作品をつくりたいと思い、試行錯誤した結果です。
今日はその山野さんのある意味「マンガ嫌韓流」より大作ともいえる「在日の地図 大韓棄民国物語」をご紹介します。
在日社会は、特殊な社会でもなんでもなく、一介の移民社会にすぎません。日本が国際共産主義と国際資本の謀略で潰されなければ、いまでも同国であった確率も高く、移民どころか国内の転出者の集まりであった可能性すらあるのです。
そして半島から列島に移住してきた人々の悲喜こもごものドラマが詰まった街、それがコリアタウンであることがよくわかる、入門資料としても一級品の著作と思います。
今後もこうした情報がネットを超えて、リアルな世界に登場し、定着していくことと思いますが、みんながみんなそう思わないのもまた事実です。下記はあるMLで、投稿者自身が転送・転載歓迎といっている投稿文です。目線を変えればこうも見解が違うのかとも思いますが、その是非についてはあえてここでは触れません。みなさん自身で考えてみてください。自分や監督の考えていることはこのブログの記事を遡れば容易にご理解いただけると思います。ひとついえるのは、日本人も在日も大声を出す者の声が全体の意思とは限らないということ、当事者でないものが当事者になり代って発言する場合は、発言する方はもちろん聞く方も慎重に、ということです。自戒も込めて留意したいと思います。
*******************************************************
反戦・平和MLより
坂井貴司です。
転送・転載歓迎。
読んで不愉快になった本はたくさんありますけれど、不愉快さを通り越して怒りを覚えた本はそうありません。
クズ本を挙げろと言われたら、真っ先にこの本を挙げます。
「在日の地図〜大韓棄民国物語 山野車輪著 海王社 (2006年10月)
ISBN-10: 4877243054
ISBN-13: 978-4877243050
韓国・北朝鮮、在日コリア社会に対する無知と偏見に満ちたクズ本「嫌韓流」の作者山野車輪が、『別冊BUBKA』(現在は休刊)連載した日本各地にあるコリアタウンを取材した漫画です。二人の日本人女性が、上野アメ横や大阪鶴橋、宇治のウトロのコリアタウンを旅するものです。一見無害な紀行漫画に見えますけれど、実は「嫌韓流」同様に在日コリアンに対する無知と事実誤認に満ちた漫画です。
たとえば、二人の登場人物が福岡県を旅して、朝鮮人強制連行者慰霊碑について語る場面です。
「うへー。強制連行碑・・・」
「でね、麻生鉱業ストライキっていうのがあったの。解雇と低賃金に抗議して、朝鮮人がストをしたの」
「それっておかしくない?強制連行なのに賃金を支払っていたの?」
これを読んで私は、著者の山野はよほどのバカか、読者を騙すために意図的に混同させていると思いました。
在日コリアンの炭鉱労働者が、日本人よりも二割安い賃金と暴力的労務管理に対して立ち上がった麻生鉱業ストライキ(麻生鉱業は麻生太郎外相の祖父が設立した企業。現在の麻生ラファージュセメント)は1932年8月14日から9月3日にかけて行われました。韓国・朝鮮人の強制連行は、太平洋戦争時の1942年2月の閣議決定「半島労働者活用に関する方策」に基づく警察・行政による強制的な労働者移入から始まりました。(「在日、激動の百年」 金賛汀著 75P 朝日新聞社)麻生鉱業ストライキに参加した在日コリアン労働者は、強制連行政策が行われる10年前に日本へ働きに来ていた人たちでした。彼らは強制連行で日本に来たのではありません。なのに、この漫画の二人の日本人女性は、強制連行で連れられた朝鮮人がストをしたかのように話しています。
本当にこれは歪曲です。「強制連行の被害者がストをするほど日本は自由だった」かのような印象を読者に与えます。
それから、北朝鮮を極悪犯罪国家だとこき下ろしておきながら、25万人の在日コリアン帰国者を受け入れた、と評価してしている場面があります。厄介者を受け入れてくれたから評価していると考えるのが妥当でしょう。
そしてこの漫画では「嫌韓流」と同様に、ヒステリックな表情でわめき散らす在日コリアンの女性と、冷静に理詰めで話す日本人女性の対談を行っています。その中で、つぶらな瞳のに日本人女性が「帰化すれば?」とこともなげに話す場面があります。
ああ、この山野という人間はどうしようもない奴だ、と私は思いました。帰化という言葉が差別的な意味あいを持つだけではありません。在日コリアンが国籍問題で、日本人とは比べものにならないほど悩まされてきたか、日本国籍を取得したとしても、自殺した自民党議員新井将敬のように、日本人から人種差別的な嫌がらせを受けている元在日コリアンがいることを山野は知らないのでしょうか。
そして様々な事情で日本国籍を取得しない、あるいはできない在日コリアンが大勢いることもです。国籍取得は住所変更とは違うのです。
なお、この漫画の下劣さは表紙にも現れています。
表紙には川の上に建つ掘っ立て小屋のカラー写真が載っています。これは1970年代中頃まで、日本各地にあった「朝鮮部落」の家屋の一例です。経済的理由で川の上を不法占拠する形で小屋を建てて住む在日コリアンはかなりいました。
その様子は日本人の嘲笑と蔑視の的でした。このような劣悪な家屋は、住宅改良事業や再開発で1980年代末までには完全に姿を消しました。このような小屋に住む在日コリアンは現在はいません。なのに、わざわざこのような写真を表紙に使っています。在日コリアンに対する蔑視が丸見えです。
漫画の最後は、二人の日本人女性が「コリアタウンにLet's Go!」と叫ぶ場面で終わっています。もしやってきたら、石をぶつけるか、唾を吐きかけてやるのがいいでしょう。
この漫画を書いた山野車輪は日本人の恥です。そしてこの本を出版した海王社 と「嫌韓流」を出版した晋遊舎も日本の恥です。私はこの出版社から出た本は絶対に買いません。もちろん山野の著作もです。
坂井貴司
福岡県
>漫画の最後は、二人の日本人女性が「コリアタウンにLet's Go!」と叫ぶ場面で終わっています。もしやってきたら、石をぶつけるか、唾を吐きかけてやるのがいいでしょう。
ご注意いただきたいのですが、ネット上の発言でも「他人に危害を加えることを煽動」するような発言は刑事犯罪となる可能性があります。
もし、この人の記事を読んで、嫌韓系の本を持つ人に暴行するような人が出たら、いったいどう責任をとるつもりなのでしょうか。
反対の立場であることは理解しますが、反対意見を暴力で封じてもよい、制裁を勝手に加えてもよいという短絡的な考えには本当に吐き気がします。
もちろん「マンガ嫌韓流」が、革命を起こしたわけでもなんでもなく、山野さんご自身がそうであったように、在日の興味、韓国を始めとする特定アジア諸国への素朴な疑問をあらゆる手を使って地道に調べてきたひとり一人の努力の積み重ねの結果といえると思います。
我々も「かん天な人」を、嫌韓ブームに乗って即興でつくったわけではなく、以前からこの問題を取り入れた作品をつくりたいと思い、試行錯誤した結果です。
今日はその山野さんのある意味「マンガ嫌韓流」より大作ともいえる「在日の地図 大韓棄民国物語」をご紹介します。
在日社会は、特殊な社会でもなんでもなく、一介の移民社会にすぎません。日本が国際共産主義と国際資本の謀略で潰されなければ、いまでも同国であった確率も高く、移民どころか国内の転出者の集まりであった可能性すらあるのです。
そして半島から列島に移住してきた人々の悲喜こもごものドラマが詰まった街、それがコリアタウンであることがよくわかる、入門資料としても一級品の著作と思います。
今後もこうした情報がネットを超えて、リアルな世界に登場し、定着していくことと思いますが、みんながみんなそう思わないのもまた事実です。下記はあるMLで、投稿者自身が転送・転載歓迎といっている投稿文です。目線を変えればこうも見解が違うのかとも思いますが、その是非についてはあえてここでは触れません。みなさん自身で考えてみてください。自分や監督の考えていることはこのブログの記事を遡れば容易にご理解いただけると思います。ひとついえるのは、日本人も在日も大声を出す者の声が全体の意思とは限らないということ、当事者でないものが当事者になり代って発言する場合は、発言する方はもちろん聞く方も慎重に、ということです。自戒も込めて留意したいと思います。
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反戦・平和MLより
坂井貴司です。
転送・転載歓迎。
読んで不愉快になった本はたくさんありますけれど、不愉快さを通り越して怒りを覚えた本はそうありません。
クズ本を挙げろと言われたら、真っ先にこの本を挙げます。
「在日の地図〜大韓棄民国物語 山野車輪著 海王社 (2006年10月)
ISBN-10: 4877243054
ISBN-13: 978-4877243050
韓国・北朝鮮、在日コリア社会に対する無知と偏見に満ちたクズ本「嫌韓流」の作者山野車輪が、『別冊BUBKA』(現在は休刊)連載した日本各地にあるコリアタウンを取材した漫画です。二人の日本人女性が、上野アメ横や大阪鶴橋、宇治のウトロのコリアタウンを旅するものです。一見無害な紀行漫画に見えますけれど、実は「嫌韓流」同様に在日コリアンに対する無知と事実誤認に満ちた漫画です。
たとえば、二人の登場人物が福岡県を旅して、朝鮮人強制連行者慰霊碑について語る場面です。
「うへー。強制連行碑・・・」
「でね、麻生鉱業ストライキっていうのがあったの。解雇と低賃金に抗議して、朝鮮人がストをしたの」
「それっておかしくない?強制連行なのに賃金を支払っていたの?」
これを読んで私は、著者の山野はよほどのバカか、読者を騙すために意図的に混同させていると思いました。
在日コリアンの炭鉱労働者が、日本人よりも二割安い賃金と暴力的労務管理に対して立ち上がった麻生鉱業ストライキ(麻生鉱業は麻生太郎外相の祖父が設立した企業。現在の麻生ラファージュセメント)は1932年8月14日から9月3日にかけて行われました。韓国・朝鮮人の強制連行は、太平洋戦争時の1942年2月の閣議決定「半島労働者活用に関する方策」に基づく警察・行政による強制的な労働者移入から始まりました。(「在日、激動の百年」 金賛汀著 75P 朝日新聞社)麻生鉱業ストライキに参加した在日コリアン労働者は、強制連行政策が行われる10年前に日本へ働きに来ていた人たちでした。彼らは強制連行で日本に来たのではありません。なのに、この漫画の二人の日本人女性は、強制連行で連れられた朝鮮人がストをしたかのように話しています。
本当にこれは歪曲です。「強制連行の被害者がストをするほど日本は自由だった」かのような印象を読者に与えます。
それから、北朝鮮を極悪犯罪国家だとこき下ろしておきながら、25万人の在日コリアン帰国者を受け入れた、と評価してしている場面があります。厄介者を受け入れてくれたから評価していると考えるのが妥当でしょう。
そしてこの漫画では「嫌韓流」と同様に、ヒステリックな表情でわめき散らす在日コリアンの女性と、冷静に理詰めで話す日本人女性の対談を行っています。その中で、つぶらな瞳のに日本人女性が「帰化すれば?」とこともなげに話す場面があります。
ああ、この山野という人間はどうしようもない奴だ、と私は思いました。帰化という言葉が差別的な意味あいを持つだけではありません。在日コリアンが国籍問題で、日本人とは比べものにならないほど悩まされてきたか、日本国籍を取得したとしても、自殺した自民党議員新井将敬のように、日本人から人種差別的な嫌がらせを受けている元在日コリアンがいることを山野は知らないのでしょうか。
そして様々な事情で日本国籍を取得しない、あるいはできない在日コリアンが大勢いることもです。国籍取得は住所変更とは違うのです。
なお、この漫画の下劣さは表紙にも現れています。
表紙には川の上に建つ掘っ立て小屋のカラー写真が載っています。これは1970年代中頃まで、日本各地にあった「朝鮮部落」の家屋の一例です。経済的理由で川の上を不法占拠する形で小屋を建てて住む在日コリアンはかなりいました。
その様子は日本人の嘲笑と蔑視の的でした。このような劣悪な家屋は、住宅改良事業や再開発で1980年代末までには完全に姿を消しました。このような小屋に住む在日コリアンは現在はいません。なのに、わざわざこのような写真を表紙に使っています。在日コリアンに対する蔑視が丸見えです。
漫画の最後は、二人の日本人女性が「コリアタウンにLet's Go!」と叫ぶ場面で終わっています。もしやってきたら、石をぶつけるか、唾を吐きかけてやるのがいいでしょう。
この漫画を書いた山野車輪は日本人の恥です。そしてこの本を出版した海王社 と「嫌韓流」を出版した晋遊舎も日本の恥です。私はこの出版社から出た本は絶対に買いません。もちろん山野の著作もです。
坂井貴司
福岡県
>漫画の最後は、二人の日本人女性が「コリアタウンにLet's Go!」と叫ぶ場面で終わっています。もしやってきたら、石をぶつけるか、唾を吐きかけてやるのがいいでしょう。
ご注意いただきたいのですが、ネット上の発言でも「他人に危害を加えることを煽動」するような発言は刑事犯罪となる可能性があります。
もし、この人の記事を読んで、嫌韓系の本を持つ人に暴行するような人が出たら、いったいどう責任をとるつもりなのでしょうか。
反対の立場であることは理解しますが、反対意見を暴力で封じてもよい、制裁を勝手に加えてもよいという短絡的な考えには本当に吐き気がします。
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