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皆様、ごぶさたしております。
「てんせいな人」の編集も終盤を迎えました。
完成まであとわずか、現在公開に向けて準備中です。
公開に先立ち、監督よりメッセージをいただきましたのでご紹介します。
さすが「緊箍(きんこ)」付けられた阿呆馬鹿な連中(朴監督より)
たぶん4、5日前。6月14日くらいかと思います。あまりにも民放番組が面白くなかったので、仕方なく普段は見ないNHKを見ることにしました。
チャンネルを変えると、何というタイミングというか間の悪さでしょうか。画面には自分の知っているプロデューサー某氏が映っており、韓流ブームを絶賛していました。もはや突っ込みたいとかそういうレベルではなく、阿呆馬鹿としかいいようのない感じでした。この際、思い切り名前を晒してあげたいところですが、さすがにそれはやめておくことにします。
さて、そのプロデューサー。ひたすら今の韓国映画に根付く反米思想的なことや、祖国分断の悲劇などを語っていました。確かに祖国は分断され、離散家族などが存在することは、朝鮮半島にとっては痛ましい事実であるし、祖国分断の背景には大国(旧ソ連、中国、アメリカ等)のエゴが大きく関与していることは確かで(もちろん当事者にも原因はあります)、それが朝鮮民族にとって不運であり、悲劇であることは間違いありません。
しかし冷戦が終わり、社会主義も崩壊した現在、なぜそれだけに焦点を当てるのでしょうか? 仮にも映画プロデューサーです。映画を配給する責務のある人間が、そのことだけに馬鹿みたいに固執していていいのでしょうか? 本来なら、もっとグローバルな視点で物事を考察し、祖国分断の悲劇の下での韓国、北朝鮮という国を、批判、肯定の両面から検証し、論理を構築できないものかと思います。反米思想、反日思想、分断と言うキワードを巧みに使い、日本のメデアに要領よく食い込み、これらをプロパカンダするそのプロデューサーは、本当に「いい根性しているな」と思わざるを得ないところです。ましてそれが金になるのですから、一粒で二度美味しい状態を貪っているともいえますね。
今実際に存在する、現実の「北」の政治には、一言も触れず、反米思想、反日思想、分断というもののみが語られることが成立する現在の状況。しかも何年も前から変わることなく延々と、またこの先も当たり前のように語り継がれる。おかしくはありませんか? もしかしてきつねにでも、つままれているのでしょうか?
そのプロデューサーは、北の現実というものに何の疑いも持たず、何の嫌悪を感んじることなく、自身の権威ある言葉として自信を持って語っています。調子よく反米、反日に酔っていますが、日本で活動する以上、本人の身分も信用も含む一切が、日本の政治体制に守られているという事実が歴然とあるにも関わらず、です。
結局は、民俗教育を受けたことにより、頭の中に見えない「緊箍(きんこ)」を植え付けられ、北の批判をしようものなら絶望感と罪悪感が呼び起こされるようにプログラムされている、ということではないでしょうか。さすがは「一流のペリゲン」、面目躍如とでも言わせていただきたいと思います。
しかし、自分は違います。これだけは断言させていただきます。今回の『てんせいな人』では、「本当の韓流」というもののまだ触りの部分なのかもしれませんが、明らかに中身のないチャラチャラした「韓流」なるものとは一線を画す作品としての表現ができたと思います。
上映も間近となった今、監督としてこのことを公言させていただきます。
もし、この作品を見る機会を得て、作品に某かの感銘を受けた場合は、ぜひスタンディングオーベションをしていただきたく存じます。
では、どこかで皆様にお会い出来る日を心から楽しみにしております。
てんせいな人監督
Park Sinho
※緊箍(きんこ):三蔵法師が孫悟空の頭に装着した輪っか。三蔵法師が祈ると、孫悟空の頭をグイグイと締め付ける。